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更新日:2018年3月1日

3.具体的な方針

1)商業系市街地形成の方針

(1)都市構造をつくる拠点での商業系市街地の形成

各拠点の条件等を活かした個性化、魅力化を図るとともに、各拠点の連携により、多様な鎌倉の商業地の形成を図ります。

商業振興のための各種補助事業の充実や後継者、人材の育成、商店街の組織化及び「モデル商店街制度」の創設と整備の促進を図ります。

<1>鎌倉駅周辺商業地

個性的な個店の集積を推進し、回遊性や新たな店舗の発見などの魅力や楽しみを大切にした商業拠点づくりのため、以下のことを進めます。

・駅前及び商店街の整備による老朽化した店舗や建物の更新、人々の集まれるような小広場(パティオ)等の創出

・地元と協働してのシンボル軸である若宮大路のまち並み整備検討

・小町通りや御成通りなど、通りごとの魅力ある景観形成

・周辺の路地や住宅地などに見られる洒落た店舗等のある環境の維持保全

・観光型商業と生活型商業の調和、充実

・高齢化、ニーズの多様化に対応する商業地環境の整備(緑化の推進や歩きやすい歩道の整備等)

鎌倉駅周辺商業地の写真

<2>大船駅周辺商業地

駅前や松竹大船撮影所跡地等の大規模店舗を核として、面的広がりを持つ、個店の充実した回遊性のある商業拠点づくりのため、以下のことを進めます。

・大船駅東口市街地再開発事業の推進

・駅前及び商店街の整備による老朽化した店舗や建物の更新

・都市軸(大船観音から文化レクリエーションゾーンまで)の道路整備とあわせたまち並み環境の整備

・人々が気軽に集まれるような広場やポケットパーク等の創出

・多様なニーズに対応する商業施設の充実

・歩きやすい歩行者環境の整備や緑化による快適で魅力的な商業地のネットワーク形成

・車利用に対応した駐車場システムの整備

・東西駅前商業施設の一体性の強化

・背景となる大船観音の緑や柏尾川の環境整備とあわせた緑豊かな商業地の形成

<3>深沢地域国鉄跡地周辺商業地

専門型かつ特化型に配慮した業務・商業機能の整備のため、以下のことを進めます。

・多様なニーズに対応した商業施設の充実

・まち並みの適切な誘導や緑化の充実

・透水性の舗装など景観面や環境面に十分配慮した魅力的な商業拠点の整備

<4>腰越駅周辺商業地

海辺の立地を活かした商業地としての個性化、魅力化を図ります。江の島周辺整備との関連を考慮し、腰越漁港、国道134号沿い、腰越商店街の商業地の整備を一体的に行うため、以下のことを進めます。

・漁業やマリンレジャーを活かした生活、観光の地域拠点づくりの推進、地域商業の活性化

・観光型商業と生活型商業の調和、充実

・高齢化、ニーズの多様化に対応する商業地環境の整備(緑化の推進や歩きやすい歩道の整備等)

・国道134号沿いや腰越商店街などの通りの景観に配慮した商業施設の誘導

(2)地域の生活を支える身近な商業施設の充実

各地域の特性にあわせた沿道商業の振興を図ります。また、店舗と住宅の調和した良好な環境の形成を誘導します。

<1>観光と調和した沿道商業施設の充実

・北鎌倉、鶴岡八幡宮間や長谷・大仏周辺での様々な個性ある個店と住宅とが調和する沿道の形成

・快適に歩ける歩行者空間の確保

・周辺住宅地との景観的な調和(色彩や建物の意匠、高さなどのルールの検討)

・歴史的遺産や周辺緑地と一体となった地域の新たなイメージの形成

<2>海沿いの沿道商業施設の充実

・魅力ある店舗と住宅とが調和する沿道空間の創出

・快適に歩ける歩行者空間の充実と、松並木の復元などによる魅力的な海岸の景観形成

・周辺住宅地及び背景の山並みとの景観的な調和(色彩や建物の意匠、高さなどのルールの検討)

<3>生活を支える沿道商業施設の充実

・生活の利便性を高める沿道沿いの商業地(最寄り品等)の充実

・快適な商業空間を形成するための歩行者空間の充実

・まち並みの誘導、整備などによる地域にふさわしい沿道商業地の形成

(3)住宅と店舗の共存・調和

周辺の住宅地との共存・調和に配慮しながら、住宅地に立地している魅力的な店舗や個性的な店舗を大切にしていきます。

2)産業系市街地形成の方針

(1)大船・深沢の既存工業系市街地の充実

・工業の基盤整備など、近代化の推進と工業の質的転換の誘導、高度化の推進

・周辺との調和やまち並みに配慮した緑化等による適切な景観誘導

・工場敷地の緑化や一部開放による地域に密着した工業地の形成

・工業製品の展示など、地域に開かれた企業活動による周辺住宅地と調和した関係づくり

 

工業地の写真

(2)新たな産業業務拠点の整備

・面的な市街地整備による新たな産業業務地の形成

・住宅や文化施設等の多様な機能の導入

・周辺の既存市街地との景観的な調和や緑化

・透水性舗装など環境面への配慮

・環境保全や環境創造に寄与するような産業機能導入の推進

3)農業、漁業の振興

(1)農業の維持

・都市型農業振興のための農業基盤の整備、充実

・農産物のブランド化事業推進

・環境に配慮した、有機栽培と減農薬農業の一層の推進

・市内で生じるコンポスト肥料の活用

・市民による消費を進めるための直売システムの強化や市場の充実等による地域内消費の推進

・市民農園等、農地の多面的な利用の推進による、農地の保全、市民と農家の交流推進

 

農地の写真

(2)漁業の振興

・漁港や漁礁の整備・改善などによる豊かな沿岸漁場の確保、漁業の振興

・(仮)鎌倉漁港建設の多角的な検討

・腰越漁港の整備

・市民や観光客等による海産物の地域内消費を高めるための直売システムの強化やマーケットの整備

・漁業との調和を保ちながら、様々なニーズに対応した海や漁港の多面的な利用の推進

 

漁業組合直売所の写真

4)地域産業の育成

・鎌倉で採れる新鮮な海産物や農産物を活かしたレストランやマーケット等、地場産業の振興に貢献する産業の育成

・海や山などの自然環境に配慮するとともに、その良好な環境条件を活かしたホテル、研修施設等、鎌倉ならではの新たな地域産業の展開の推進と商業の活性化

・鎌倉の良好な自然環境の中で快適に働くことのできるコミュニティ*・オフィス(市民やその他新たに事業を始める場合の各種の活動に利用できる小規模なオフィス)や研修施設等の充実による職住近接の実現

・情報インフラ等の基盤整備の推進

・ソフト産業やアミューズメント産業、伝統技術(鎌倉彫)の維持発展、既存のブランド商品の維持、新たな鎌倉ブランドとしての商品・物産開発の支援

お問い合わせ

所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階

電話番号:0467-61-3408(直通)

ファクス番号:0467-23-6939

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