ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・文化財 > 文化施設 > 鎌倉歴史文化交流館 > 企画展「まじないの世界-鬼をもって鬼を制す-」開催のご案内
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更新日:2025年3月27日
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【会期】 令和3年(2021年)3月6日(土曜日)~令和3年(2021年)4月17日(土曜日)
生活のなかで直面するさまざまな災いや病。こうした自らの力の及ばない現象を目の当たりにしたとき、昔の人々は「呪い(まじない)」を使って対処してきました。時には強力な神仏の力を借りて、呪符を身に着けたり、形代(身代わりの人形)に罪や穢れを移して水に流したりすることで、邪気を祓ったのです。とりわけ人々を悩ませた疫病は、古代より鬼や魔物の仕業と考えられ、鬼たちは身近に潜んでいました。
鎌倉市内からは、「鬼」や「急々如律令」といった呪文が記された木札(呪符)や祓いの儀式に使われる形代、土地の神を鎮めるための地鎮埋納物のほか、羽子板や独楽などが出土しています。羽子板などの子どもの遊びも、無病息災を願うまじないの一種です。これらは、鎌倉に仏教信仰が広がる一方で、人々がまじないの世界にも生きていたことを示すものです。また、鬼を追い祓うのは陰陽師や武士たちの役割でした。とくに、天皇家・将軍家の出産や罹病など命に関わる重要な場面では、武士が弓の弦を手で引き鳴らす鳴弦(弦打)を行って鬼たちを威嚇し、邪気を祓いました。
本展覧会では、呪符や形代などの出土品を中心に集め、そこから浮かび上がる鎌倉のまじないの世界を展観します。あらゆる災難や病から逃れたいと願う気持ちは、今も昔も変わりません。中世の人々がまじないに託した願いを感じながらご覧いただければ幸いです。
開館時間/10:00~16:00(入館は15:30まで) 休館日/日曜・祝日 主催/鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市教育委員会) 会場/鎌倉歴史文化交流館 別館・考古展示室 観覧料/一般300〔210〕円 小・中学生100〔70〕円 ※〔 〕内は20名以上団体料金 ※鎌倉市内の小・中学生と、市内の65歳以上の方、または障がい者手帳等の交付を受けた方と付き添い1名は無料となりますので、受付に学生証・福寿手帳等を呈示してください。 |
毎週土曜日11:00から、当館学芸員による列品解説を行っています。
事前申込不要、聴講無料です(通常の観覧料のみいただきます)。
所属課室:教育文化財部生涯学習課鎌倉歴史文化交流館
鎌倉市扇ガ谷1-5-1
電話番号:0467-73-8501
ファクス番号:0467-73-8545