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更新日:2025年3月5日
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「地域から、共生社会をつくる」と題し、各地で先進的な活動をされている方たちの話を複数回にわたりシリーズで聞くことで、心のバリアをなくし、見方を変えるきっかけや、誰も排除されない「ごちゃまぜ」の環境や場所をつくっていきたいと考えています。
第2回「フクシとアートの可能性」
講師:堀内奈穂子さん
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]キュレーター
講演内容
さまざまな環境下で生きづらさを感じる子どもたちとアーティストをつなぐ「dearMe」の活動を紹介します。
「dearMe」は、現代アートなどを考えるためのプラットフォーム(場所)を作っているAITのプロジェクトの一つです。子どもたちがアーティストやアートの考えに出会うことで、自分の視野を広げ、自由に表現できるようになることを目指し、活動しています。
鎌倉には、アートを仕事にしたり、生活に取り入れていきいきと暮らしている市民が多くいます。「dearMe」の活動から見えてくる社会課題やアートの果たす役割を通して、今後の鎌倉におけるフクシとアートの可能性について、一緒に考えていけたらと思います。
≪開催日時≫令和元年(2019年)7月26日
≪開催場所≫鎌倉市福祉センター第1・2会議室(鎌倉市御成町20-21)
≪定員≫80名程度
≪参加費≫無料
≪対象者≫鎌倉市内に在住・在勤・在学の方
今回の講座は全国をフィールドに活動されている堀内さんのお話し。鎌倉にゆかりのあるカマクラ図工室やアーツ前橋、横浜を拠点にひきこもり当事者に伴走しながら当事者発信の形を模索するアイムヒヤアプロジェクなど、身近なところの活動を聞くことができた他、参加した皆さんの関心も高く、刺激になる会となりました。
現代アートの可能性を探り、医療や福祉ともコラボした活動を続けるNPO法人AITで活動する堀内さん。アートと福祉を結びつけたのは、『現代アートは常に社会への「問い」を立てる力を持つ。』という考え。「なぜそうなんだろう?」と考えるきっかけを作ってくれるアートを、福祉の場面でも活用した具体的な活動例をご紹介いただきました。
子どもたちに「自己肯定感」を育んでもらうためには、アートを通じて「好き」や「楽しい」を自由に表現できることや開放的な行動を許される環境・空間・人々の肯定的な関わりが大事だといいます。
AITのプロジェクト「dearMe」では、アーティストの表現の多様さや批判性との出会いを通じ、さまざまな環境下で自己肯定感を養いにくい、社会的に孤立しがちな子どもたちに、現代アートの考えを軸とした「学び」・「創造」の場を提供します。
児童養護施設でアーティストとワークショップを行ったり、森美術館で鑑賞ワークショップを行った様子を紹介していただきました。
堀内さんの活動の紹介写真で、作品を作る子どもたちの笑顔が印象的でした。アートのさまざまな可能性を感じる回となりました。
所属課室:共生共創部地域共生課くらしと福祉の相談担当
鎌倉市御成町18-10 本庁舎1階
電話番号:0467-23-3000
内線:2496