代表的な生ごみ処理機の種類と特徴
下記の特徴はメーカーのカタログ等の情報より作成した代表的な機種のものです。
電動型生ごみ処理機
バイオ・消滅型
使用方法と特徴
- 洗濯機を小さくしたような機械の中に、おがくず状のチップ(微生物入り)が入っており、微生物が生ごみを水と二酸化炭素に分解します。
- 撹拌や給排気、冬場のヒーターに電気を使います。
- 機種により異なりますが、中身のチップの補充等が必要なものもあります。
- 設置場所は、屋外設置型と屋内設置型があります。
- 使用方法は、生ごみを入れてフタをするだけです。
長所
- 生ごみを入れてフタをするだけなので簡単です。
- 機種により量は異なりますが、定期的に出る余剰分のチップは堆肥として利用できます。
短所
- 電気代が1ヶ月約400円~1,000円かかります。
- 定期的に補充用チップの購入(補充)が必要な機種もあります。
価格
- 90,000円~120,000円程度(75%を補助します・上限30,000円まで)
- 電気製品ということもあり、メーカー、機種及び販売店により価格の幅があります。これまで市に助成金の申請があった機種の価格は概ね上記のとおりです。
維持費
- 電気代が1ヶ月約400円~1,000円かかります。(カタログ値)
- メーカー、機種により異なりますが、定期的(3ヶ月からに半年程度)に500円~4,000円程度のチップの補充が必要。
注意点
- 機械の処理能力以上の生ごみを投入したり、水分が多すぎたりすると臭いが出たり、チップがだめになる場合があります。
- 屋外設置型の場合、屋外に電源(コンセント)が必要です。
乾燥型
使用方法と特徴
- 生ごみを熱風により乾燥処理し、約7分の1に減容します。
- 処理時間は、投入量及び水分量により異なりますが、概ね2時間前後です。
- 処理後の成果物は、毎日取り出す必要がなく、ある程度溜まったら取り出し、土に埋めるか、燃やすごみに出します。
- 使用方法は、生ごみを入れてスイッチを押すだけです。
- 設置場所は、屋内設置が主流です。
長所
- 小型な機種は、台所のわずかなスペースにも置けます。
- 生ごみを入れてフタをするだけなので簡単です。
- 土と混ぜて熟成させることで、肥料として利用できます。
短所
- 電気代が1ヶ月約600円~1,000円前後かかります。
- 定期的にフィルター交換が必要な機種もあります。
価格
- 20,000円~100,000円程度(75%を補助します・上限30,000円まで)
- 電気製品ということもあり、メーカー、機種及び販売店により価格の幅があります。これまで市に助成金の申請があった価格は概ね上記の金額です。
維持費
- 電気代が1ヶ月約600円~1,000円かかります。(カタログ値)
注意点
- ネギやトウモロコシの皮(繊維質)などは撹拌棒にからまることがあるので、なるべく短く切って入れてください。
- 水切りが不充分だと処理時間が長くなります。
非電動型生ごみ処理機
コンポスト型(屋外型)
使用方法と特徴
- 土の中の微生物により生ごみを分解し堆肥化します。
- 日当たりと水はけの良い土をよく耕して、10cm程度埋めて設置します。
- 生ごみを入れたらスコップ一杯ほどの土を入れて、かき混ぜます。生ごみが20cmほどの厚さになったら土を生ごみを覆う程度に入れます。(一杯になるまでこの繰り返し)
- 季節により異なりますが、その後約三ヶ月から半年で堆肥化します。
長所
- 電気を使わず、自然の力で生ごみを分解し良質な堆肥になります。環境に優しくエネルギーも使いません。
短所
- 自然の力で分解するため、堆肥化に時間がかかります。(特に冬場)
- 土を入れてかき混ぜる等の手間が必要です。
- 小バエなどの虫が出たり(特に夏場)生ごみの投入時などに臭いが出る場合もあります。
- 庭のないご家庭では使用できません。
価格
- 5,000円~40,000円程度(90%を補助します・上限30,000円まで)
- 容器の種類と販売店により値段は異なりますが、70リットルタイプで約5,000円前後で、130リットルタイプ(8,000円前後)から500リットルタイプ(25,000円前後)まで様々な種類があります。
維持費
- 購入後の維持費は基本的にはかかりませんが、虫や臭いが気になる場合は各メーカーから発売されている防臭、防虫剤や発酵促進剤の購入費がかかります。
注意点
- 岩盤のような水はけの悪い場所へは設置しないでください。
- 土の中の微生物は寒いと活動が弱まります。このため日当たりの良い場所へ設置してください。
- 機械ではありませんので、生ごみを入れただけでは、腐敗するだけで悪臭や虫の発生の原因になります。
- 土を入れ、時々スコップなどで撹拌し酸素を供給することで土の中の微生物により発酵が進み堆肥化が促進されます。
バケツ型(屋内型)
使用方法と特徴
- 生ごみにEMボカシ(発酵資材)を振りかけ、密閉したバケツの中で生ごみが発酵し堆肥化します。
- バケツ型の容器に生ごみを入れ、EMボカシをふりかけてかき混ぜます。(この繰り返し)底にたまった発酵液は抜きます。
- 容器の八分目ぐらいになったら二週間前後そのままにすると生ごみが発酵し堆肥の素(一次発酵)が完成します。
長所
- 室内に置けます。
- 電気を使わず、できた堆肥を家庭菜園などで利用でき、発酵液も排水口の防臭や抗菌、清掃に利用できます。
短所
- 生ごみを処理するというより、堆肥を作るものですので、毎回できた堆肥を利用できる庭と手間が必要です。
- 毎回EMボカシをふりかけかき混ぜるという手間が必要です。
価格
- 2,000円~20,000円程度(90%を補助します・上限30,000円まで)
- 容器の種類と販売店により値段は異なります。
維持費
注意点
- コンポスト型同様、機械ではないので、生ごみを入れただけでは腐敗するだけで堆肥化しません。
- EMボカシの量が少なかったり、撹拌を怠ると、腐敗により悪臭の原因になります。
- 直射日光にあてないでください。