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更新日:2018年11月26日
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環境保全に関心をもっていただくため、市庁舎前の池をビオトープとして整備する事業を実施しました。
鎌倉市では、児童に協力してもらい、市庁舎前の池をビオトープとして整備する事業を行っています。この事業は、市役所に隣接する御成小学校6年生に協力していただいており、ビオトープについての学習、ビオトープづくりに当たってのアイデアの提供、ビオトープづくりの作業という段階を経て行われました。
具体的には、「ビオトープとは何か」「鎌倉の自然について」などの学習、「内水面試験場におけるビオトープ」の見学、「地元河川の生き物調査・水質調査」「五感を生かした自然観察」「ビオトープの模型づくり」などの体験学習を終わらせ、今回、地元の河川に繁茂する植物を移植する作業を実施しました。また、このビオトープは子供たちによって「生き物観察広場」と名づけられました。
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子供たちによる植物の移植 |
完成した生き物観察広場 |
この場所は、環境保全に関心をもっていただくため、水辺の生き物たちが集まるビオトープとして整備しました。生き物たちが棲みやすく、生態系豊かな空間となるように植物を植えたり、観察場所を設けました。このビオトープでは、鎌倉市内の自然環境で絶滅してしまった「鎌倉メダカ」の飼育をしています。メダカ以外にも、オニヤンマや神奈川県の減少種であるモノサシトンボをみることができます。
子供たちの協力
生き物観察広場の作製には、御成小学校6年生の貴重なアイディアが取り入れられています。子供たちは「扇川の河川調査」、「池の水質調査」、「五感を使った自然観察」など、各種の環境学習をとおして自然科学の知識を 学びました。
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扇川の河川調査 |
五感を使った自然観察 |
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作業中の生き物観察広場 |
平成16年5月11日、鎌倉自主探鳥会グループなど、市民の方々の協力を得て、恒例の鎌倉市庁舎前ビオトープの水生生物調査を行いました。
鎌倉メダカの保護や育成をしていた池を平成13年にビオトープとして整備してから3年がたちました。最初の2年ほどはなかなか植物がはえなかった岸辺にも、さまざまな水辺の草が生えてきました。水生生物については、昨年に引き続き、クロスジギンヤンマやショウジョウトンボのヤゴが多く見られます。
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平成16年6月頃 |
鎌倉市内の川は、下水道の普及とともにどんどんきれいになっています。しかし、市役所には、川の汚れについての通報や問い合わせが多数寄せられています。メダカやその他の生き物たちが棲むことのできるきれいな川にするために、次のことに気配りしましょう。
環境保全は一人ひとりの心掛けが大切です。