ここから本文です。

更新日:2020年12月28日

広報かまくら令和2年度1月1日号2面

新春対談~社会も学校も多様性の宝庫

広報広聴課 電話61-3867

鎌倉市長 松尾 崇 × 教育長 岩岡寛人

コロナ禍の今こそ、誰一人取り残さない共生社会をつくっていくことが重要です

鎌倉市長 松尾 崇

一人一人に寄り添い、その子に最適化した学びと社会に開かれた教育環境を

教育長 岩岡寛人

令和2年8月に市教育委員会教育長に就任。本市として初の文部科学省からの起用。任期は3年。

新しい年を迎えるに当たって、市長と教育長にこれからの市政や学校教育ー中でも共生社会の実現とGIGAスクール構想について語っていただきました。

(注)対談・撮影は感染防止対策を講じて行いました


市長

市では、子どもから大人まで、社会との関わりの中で何らかの壁がある人も含めて、一人一人がその人らしく、いきいきと生きられる共生社会の実現を目指しています。そのために、例えば、情報の取得が十分にできずに社会から取り残されることのないよう、点字や手話など多様な手段で市民サービスに取り組んでいます。

教育長

多様といえば、学校もまさに多様性の宝庫です。地域に住むさまざまな子どもが一つの学校に集まってきますし、先生だけでも全国で約100万人いますから。本来なら、その子の得意分野や能力を生かしたオーダーメイドの教育ができればいいのですが、さまざまな法令やルールの中で、先生が必死に取り組んでくださっているのが実情です。

共生社会に通じるGIGAスクール構想

教育長

そんな中、「GIGAスクール構想」(以下GIGA)が始まりました。全ての子どもにタブレット端末を配付することが目的と思っていらっしゃる人もいるかもしれませんが、そうではありません。黒板と教科書だけでは実現できない、その子に最適化した学びを提供するものです。自分の意見をしっかりと発表したり、自分たちの手の届かないような情報を簡単に集めたり—本来学校が目指そうとしている、子ども一人一人に寄り添い、学校生活の中でその子が感じている壁を取り払うための一つの「手段」が、GIGAなんです。そして、その先にあるのは、市が目指す共生社会そのものではないでしょうか。

市長

そう思います。「共生社会の実現を目指す条例」を作ったときにも同じ議論がありました。「障害者」という言葉がありますが、その人に障害があるのではなく、社会との関わりの中で目に見えない壁があることを周りが理解し、合理的配慮をしていくことが重要なんです。学校でも社会でも、まず「自分にとっての当たり前」が「他の人の当たり前ではない」ことに気付き、その壁をなくしていく。これに皆で取り組んでいくことが、共生社会の実現につながるのです。GIGAも同じで、子どもたちがワクワクして「もっと学びたい!」と思える環境ができることを願っています。

行政や学校で広がるSDGs

市長

市では、SDGs達成を目指し「鎌倉市気候非常事態宣言」や「かまくらプラごみゼロ宣言」などを行い、課題解決に取り組んでいます。また、ある小学校の一例ですが、難民のために子ども服を集めたりしています。その活動を経験した子どもたちの「SDGsの活動をもっとやりたい!」という言葉をきっかけに、市は「鎌倉市SDGs推進隊」を発足しました。強い思いを持ち続けて行動していけば、必ず世の中は変わっていく、良くなっていく。ぜひ子どもたちにそういう体験をしていってほしいです。

教育長

そうですね。これからの社会は、どういう「モノ」が作れるかではなく、どう「コト」を起こしていくか、つまり、どういう課題を見つけ、掘り起こしていくのかが問われていくと思います。教育長に就任して4カ月が過ぎましたが、鎌倉には、歴史・文化・自然などたくさんの固有のストーリーがあり、学習題材にあふれていると感じます。そこにSDGsが加わると、国際的な視点に広がります。GIGAで導入した端末を持って、どんどん学校の外に出て、人との出会いの中で「コト」を起こしていく。これは鎌倉でしかできない学びになりますから、ぜひそういう教育にしていきたいです。

市民の皆さんへのメッセージ

市長

昨今のコロナ禍で、市民の皆さんそれぞれが、いろいろなことを感じたり、考えたりしたのではないでしょうか。私自身は、これまで進めてきた共生社会への取り組みが、社会全体として非常に重要になってきたと感じています。それは人とのつながりであったり、自然との共存であったり、一人一人が自分らしく幸せを感じられる社会であったり—そんな思いを皆さんと分かち合いながら、これからの鎌倉をつくっていきたいと思います。

教育長

共生社会を目指す中で、子どもたちにはぜひ、国際的な視点を持つのと同じように、「友だちや家族など、身近な人たちを幸せにするにはどうしたらよいか」を考え、行動に移してほしいです。そして、これまで鎌倉が培ってきた良さを受け継ぎながら、市民、地域、企業の皆さんと一緒に、社会に開かれた教育環境をつくっていきたいと思います。

 【GIGA(ギガ)スクール構想】

文部科学省が進めている教育改革。日本の全小・中・特別支援学校に1人1台の端末と通信ネットワークを整備することで、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、新しい社会に向けた資質や能力が育成できる教育環境を目指す。新型コロナの影響(休校など)もあり、現在前倒しで進められている。

本市では、すでに市立の小学6年生、中学2・3年生、特別支援学級にタブレット端末を配付し、活用を開始。今年度中に全学年で導入予定。

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

  • PC版を表示
  • スマホ版を表示