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ページ番号:37018
更新日:2024年5月24日
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(くわしくは広報かまくらPDF版(PDF:5,037KB)をご覧いただくかお問い合わせください)
公的不動産活用課 公的不動産活用担当
更新コストは氷山の一角
建物の更新のタイミングで、異なる種類の施設などをまとめる
図書館、学習センター、学校 → ひとつにまとめる → 建物の更新にあわせて複合化
老朽化した建物を長く利用できるように、機能や性能を引き上げる
民間のノウハウや資金を活用する手法を導入する
将来的な市民・利用者のニーズの変化に対応し、持続可能な公共サービスを実現することで、以下のような効果が期待されています。
“公共施設の再編と連携して、学校整備を進めています”
学校施設課 電話:61-3753
市内の市立小・中学校は昭和40年代から50年代に建築したものが多く、老朽化が進行しています。
子どもたちに必要不可欠な学校施設の老朽化対策や長寿命化を図るため、計画的な改修や建て替えの必要に迫られていることから、再整備の手法や整備スケジュールなどを示すために「学校整備計画」を策定しました。
令和5年(2023)度現在の、小学校16校と中学校9校の計25校全てが対象です。ただし、今後の人口推移により、児童・生徒の減少が予測される場合は、通学区域の見直しや統廃合も含めた検討を行います。
学校施設の築年数に応じて、A・B・Cに区分しています。
柔軟で創造的な学習空間の創出や学びの多様化への対応、施設の複合化、地域と連携・協働して創造的な活動をしていくための共創空間の創出などを検討していきます。
構想・計画2年、設計2年、工事2年の、計6年を1つの事業サイクルと想定し、財政負担の平準化なども考慮し、同一年度に工事を行うのは2校程度となるように調整します。
本計画に基づき、今後、コスト試算の結果や優先順位などを考慮しながら、整備の順番を決定していきます。
また、その間に必要となる修繕についても、全体のスケジュールや教育活動を踏まえて検討していきます。
観光課 電話:61-3884
本市が日本遺産に認定されていることをご存じですか?
案内所を観光客だけでなく、市民の皆さんもぜひご利用ください。この機会に、住むまちの新しい魅力を見つけてみませんか。
場所:JR鎌倉駅西口時計台広場横
時間:10:00~16時00分(定休日当面なし)
(注)7月以降変更の可能性あり
ブックレットや周遊マップを配布するほか、日本遺産ストーリーや構成文化財を案内するスタッフも配置しています。
日本遺産についての情報発信コンテンツを、「鎌倉観光公式ガイド」に掲載しています。構成文化財や周遊マップのほか、施設入館料の割引などの特典一覧もあります。
ぜひご覧ください。
発達支援室 電話:23-5130
【講師】西野奈津子さん(鎌倉育ちあいの家代表)
【とき】6月27日(木曜日)10時00分~12時00分
【ところ】福祉センター
【定員】先着50人
【申し込み】5月31日から。詳細は市ホームページを
【講師】星山麻木さん(明星大学教授)
【とき】
【ところ】福祉センター
【定員】各回40人(基礎(1)と(2)は同じ内容)
【申し込み】6月13日から。詳細は市ホームページを
「Society5.0」の時代をしなやかに泳ぐ子どもたちを育む
鎌倉市教育委員会
教育長に就任するに当たって、東京から鎌倉に移り住み、初めての春を迎えました。私も新入生同様、1年生です!色とりどりの花を見て、野鳥の歌声を聞いて、春という季節が豊かに流れていくのを肌で感じています。
今年の本市の卒業式は4年ぶりに来賓を招き、季節の花と歌声に包まれたすてきな式典となりました。
私の祝辞では、「学校を卒業しても、生涯にわたって主体的に学び続け、そして誰のものでもない自分の幸せを自らつかみ取ってほしい!」という願いを込め、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』からの次の一説を引用しました。
〈僕、もうあんな大きな暗(やみ)の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んでいこう〉
また、現在、本市では教育大綱の改訂に向けた議論が始まっています。さまざまな関係者と議論を重ねる中で、紡ぎ出されたキーワードの一つに「炭火」があります。炭に火をつけるまでには工夫が必要ですが、一度火がつくと、じわーっと長く燃え続けます。
子どもたちがこれから生きていく、変化が激しく不透明な時代にあっても生涯にわたって主体的に学び、自分の火(学習の火種)を「炭火」のように燃やし続け、誰のものでもない唯一無二の自分の人生を豊かなものにしてほしいと思っています。
私たち教育関係者の願いはただ一つ。子どもたちに幸せになってほしいということです。
ただ、私たちが懸命に仕事をしようとも、子どもたちが学校を卒業した後の将来にわたって、未来の幸せを保証できるものではありません。子どもたちが好きなものを見つけ、主体的に学び続け、一度きりの生涯を自ら豊かなものにしていくことが必要です。
つまり「炭火」のような存在になるためには、子どもたち自身が学びのハンドルを握ることが必要なのです。学習者の視点でいかに主体的・対話的で深い学びをつくっていけるか、私たち大人も探究し続けているところです。
これから、教育委員会のさまざまな取り組みを紹介しますので、よろしくお願いします。
【教育長・高橋洋平】
教育委員会の取り組みを紹介する、「進メ、鎌倉ペンギン」note版は鎌倉市教育委員会note(外部サイトへリンク)で検索を!
観音菩薩(ぼさつ)は、人々の前にその望まれるかたちに姿を変えて現れるとされている仏様です。今回紹介するのは、水墨技法で描かれた、円覚寺伝来の観音菩薩の画像です。
水辺に張り出した岩棚の上で、体をゆったりと預け、くつろぐ観音菩薩。厚みのある白い布を頭からすっぽりとかぶり、その垂れ下がった裾のはためく様子さえも優美でうっとりするほど。岩の周りに生い茂る竹も、柔らかにしなります。穏やかにほほ笑む観音の、そっと指さす先をのぞいてみましょう。うっすらと月の影が見えるでしょうか。このような、頭から布をかぶり、リラックスした姿の観音像のことを、「白衣(びゃくえ)観音像」と呼んでいます。
本図が描かれたのは、その様式から中国の元(げん)時代と考えられています。牧谿(もっけい)筆という伝承が付されていますが、牧谿は円覚寺の開山である無学祖元(むがくそげん)と師を同じくする法眷(はっけん)(仲間)として、同寺で重要視されてきました。
当時の鎌倉は、建長寺や円覚寺といった禅宗寺院を窓口として、中国の宋(そう)元文化を多分に受け入れていました。本図はまさに、憧れの宋元文物を手本に作られた、豊かな水墨表現を伝えてくれる作品と言えるでしょう。
ところで、本図には元来一具(いちぐ)であったと伝わる絵画があります(『新編相模国風土記稿(さがみのくにふどきこう)』)。
それは、建長寺に残る二幅(にふく)の猿猴図(えんこうず)です。現在は、釈迦(しゃか)三尊像と猿猴図の三幅(さんぷく)一具として納められています。試みにこの白衣観音像と猿猴図を並べてみると、見事な大幅(たいふく)の壮観さ、そして水墨表現の調和から、禅寺の空間を設(しつら)えるにふさわしいことがよく分かります。
(市指定文化財 絹本墨画(けんぽんぼくが) 縦一五四・二センチ、横九三・二センチ)
【鎌倉国宝館】
白衣観音図のほか、建長寺の水月(すいげつ)観音像や猿猴図は、6月8日〜7月15日に開催の同館「かわいいたからもの―学芸員の偏愛事情―」で公開予定です(詳細は9面)
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