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更新日:2024年8月5日
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鎌倉国宝館 電話22-0753
寺社のお堂の奥に祀られ、普段は近くで目にすることが少ない仏像の、姿や意味、材料にも注目し、みほとけの見方をひもときます。仏像の秘密を知り、新しい仏像体験をしてみてはいかがでしょうか。
市観光協会 電話23-3050
鎌倉宮の杜に囲まれた特設舞台で、金春流能楽師山井綱雄さんを総合プロデューサーに迎え、鎌倉薪能を開催します。
※小学生以下は入場不可
※会場内での撮影・録音はできません
※雨天中止。開演前に中止になった場合は料金を払い戻します
産業振興課…内線2481
農業振興地域の畑(関谷)で、野菜の種まきから収穫までの一連の農作業を家族で体験しませんか。最終日には収穫した野菜でとん汁を作ります。定員30組。抽選。
市内在住で3日間とも参加できる4歳~中学生のお子さんがいる家族
1家族1,000円(傷害保険料など)
はがきで、催し名、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号、参加する家族の氏名・年齢を、8月15日(必着)までにJAさがみ玉縄支店内鎌倉地区運営委員会事務局(〒247-0072岡本2-17-24、電話44-3851)へ
川喜多映画記念館 電話23-2500
9月28日(日曜日)まで
映画解説者として活躍した淀川長治さんは、豊富な知識と独特な語り口で場面が鮮烈によみがえってくるように映画を解説し、人々に親しまれました。
本展では、映画の楽しさを最大限に伝えてくれる淀川さんの言葉や映像資料、映画スターと撮った写真とともに、あらためて映画の魅力に浸っていただきます。
8月26日(火曜日)14時00分 岡田喜一郎さん(プロデューサー)
今回は大蔵御所(幕府)跡の南側に隣接する地域の、発掘調査の成果を紹介します。
大蔵御所の南辺は、「六浦路」と称された現在の県道鎌倉六浦線と考えられています。調査地は、この道の南側に面した筋違橋と岐れ道のほぼ中央に位置し、ここでは中世の生活面が3面と弥生時代の遺構が確認されています。
中世最下層の第3面は12世紀第4四半期ごろと考えられ、井戸5基、溝6条、方形竪穴建物跡1棟、竪穴状遺構1基のほか、多数の柱穴などが確認されました。
溝はほぼ南北方向で、調査区東端の小規模な溝群は道路に伴うものと考えられました。これと幅22~24メートルの間隔を置いて西側にほぼ並行して幅約3メートル、深さ約1・5メートルの、断面がV字形の溝が確認されました。この溝は屋敷地を区画する溝と考えられる規模を持っていますが、発見された建物の柱穴が小さく、屋敷の中であっても奥や裏側の部分であったのではないかと推定されています。
また、この溝は六浦路に係る施設を伴っておらず、さらに溝の延長線上に県道を挟んで道路が存在することから、調査者はこの区画が県道を越えて北側にまで存在するのではないかと推定しています。
六浦路は御所が宇津宮辻子に移転した仁治2(1241)年に整備が行われ、その際に朝夷奈切通が開削されます。
この時、八幡宮東門にあたる唐門(現在は鳥居)まで道路の整備が行われたと考えられており、御所跡に道路を通したことも考えられるわけで、県道の南側まで御所の範囲が広がっている可能性があります。
一方、荏柄天神社参道西側の調査地点では、10世紀後半から11世紀ごろにそれまであった奈良・平安時代の集落跡を削って土地が平らにされたあと、井戸や堀または河川と考えられる溝によって囲まれた空間がつくられ、そこに12世紀末に再度遺跡が形成されています。
そのため、従来の推定地にとらわれず、遺構の形成に基づいて御所跡を検討すべきだといった指摘もなされています。
【文化財課】