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更新日:2025年3月19日

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令和6年度「協働コース」~実施事業の活動紹介~(令和5年度採択事業)

鎌倉市では、市民活動団体と市がそれぞれの特性を生かし、ともに協力して共通の目的である社会や地域の課題解決に取り組む『協働』の活動が生まれています。
令和5年度のつながる鎌倉エール事業「協働コース」では、令和6年度に実施する事業として2件の協働の取組が採択されました。
この2つの事業にアンケートを行いましたので、その活動内容をご紹介します。

もくじ

  1. 山桜を守る会×公的不動産活用課
    『野村総研跡地を魅力ある場所に プロジェクト 』
  2. NPO法人マナビノキ×地域のつながり課
    『こどもがつくるローカルマガジン「ことこと」』

山桜を守る会×公的不動産活用課
『野村総研跡地を魅力ある場所に プロジェクト 』

1.どのような団体ですか

野村総研跡地などで竹林整備活動をしています。これまで480回の活動を行っています。

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2.どんな活動ですか?

野村総研跡地の整備を行い、安全・安心の回復を行い、市民が安全で楽しく集える場所にすること。

3.団体と市でどのような役割分担をされましたか

団体は整備作業を行い、市は作業の基盤的な整備を行いました。
具体的には物置の設置、グレーチングの設置、道路作業コーンの貸し出しを行っていただきました。

4.どんな経緯でこの活動をやってみようと思い立ちましたか?

竹林整備作業で、日頃 使っている 野村総研跡地のアプローチ道路、広場、植栽の手入れがされず荒れていたのが気になっていたため。

5.活動のやりがいや、課題はなんですか?

やりがいは、目に見えてきれいになり、気持ちよくなるのが分かること。利用者が成果について
評価してくれている点。
課題は、作業量が過大だった点。アプローチ道路わきの側溝の整備はボランティア活動の域を超えていた。

作業3 作業1

6.協働の取組を行ってよかった点を教えてください。

  • 山桜を守る会
    協働という枠組みなので、モチベーションが高く維持できた点。鎌倉市から道具置き場、作業コーン、グレーチング等を提供していただき、効率的に安全な作業が行えました。
  • 公的不動産活用課
    広大な敷地を有する野村総合研究所跡地を市職員の目のみで隅々まで維持管理することは容易なことではなく、これまでは、歩道や植え込みの整備等よりも倒木等の危険度の高い物を優先して対処せざるを得なかった。長期に渡る活動を通じて野村総合研究所跡地の地形や植生、荒れている箇所等についての豊富な知識を有する採択団体と協働することで、危険を回避等の観点のみにとどまらず、利用者目線に立った整備を推進することができた。

7.今後の展望や目標を教えてください

竹林整備活動:これからも行っていく予定です。
エール事業:エール事業では、山桜を守る会の主な活動である「竹林整備事業」とは切り分けて、野村総研跡地を魅力あるものにするための美化活動を行ってまいりました。
お互い協働の継続を望んでいたものの、担当課の予算の都合もあり、今後の美化活動については不透明ではありますが、担当課と調整しながら活動の継続について検討していきたいと思います。

NPO法人マナビノキ×地域のつながり課
『こどもがつくるローカルマガジン「ことこと」』 

1.どのような団体ですか

子どもたちの「生きる力」を育むことを目的に、探究型学習を軸としたアフタースクール、自然体験、ワークショップ、個別学習支援などを提供している教育団体です。

2.どんな活動ですか?

鎌倉の子ども達がプロクリエイターと共に鎌倉を取材し、地域情報誌を作成・発信する活動です。取材、執筆、編集を通じて、表現力やコミュニケーション力を育み、地域への愛着を深めることを目的とした子ども主体の活動です。

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3.団体と市でどのような役割分担をされましたか

市は、鎌倉市内の小中学校へのチラシ配布を通じた周知活動や、取材先の調整、市民活動への取材の取次を担当しました。一方、マナビノキは、プロクリエイターによるワークショップの調整を行い、子どもたちの取材活動や編集作業をサポートしました。市が広報や取材環境の整備を担い、マナビノキが子どもたちの実践的な学びを支える役割を果たしました。

4.どんな経緯でこの活動をやってみようと思い立ちましたか?

北杜市を訪れた際、現地の子どもたちが作ったローカルマガジン「ほくとこ」を見つけ、その背景にあるコロマガプロジェクトの存在を知りました。その取り組みに共感し、「鎌倉の子どもたちとも、ぜひやってみたい」と思い、この活動を始めました。

5.活動のやりがいや、課題はなんですか?

活動のやりがいは、子どもたちが取材や記事作成を通じて表現力やコミュニケーション力を高め、地域とのつながりを深められることです。また、プロのクリエイターに学ぶ機会があり、実際に地域情報誌を発刊することの楽しさを実感できます。一方で、課題としては、取材先のスケジュール調整の難しさや、編集作業の負担が挙げられます。また、プロジェクトを継続するための資金や支援者の確保も重要な課題です。

6.協働の取組を行ってよかった点を教えてください。

  • NPO法人マナビノキ
    市との協働により、広報力とネットワークを活かせたことが大きな利点でした。小中学校へのチラシ配布を通じて多くの子どもたちに活動を周知でき、取材先の調整や市民活動団体とのつながりもスムーズになりました。また、行政の信頼性が加わることで、取材先の協力を得やすくなり、子どもたちの学びの機会が広がりました。こうしたサポートのおかげで、活動が円滑に進み、より充実した内容になりました。
  • 地域のつながり課
    参加した学生へのアンケート結果から、「鎌倉を好きになった」という回答が100%、「鎌倉のためになにかしたいと思った」という回答も100%であり、地域のつながり課として「市民活動と協働を推進するための指針」にかなう、地域愛の醸成と、将来の発起人となる種を育成することができたことは大きな成果でした。
    小中学生を対象にした地域愛を育む事業は、地域のつながり課のノウハウだけでは実施が難しいため、協働事業ならではの成果が得られたと考えています。

           報告会

7.今後の展望や目標を教えてください

今後の目標は、より多くの子どもたちがこのプロジェクトに参加できる環境を整え、継続的な取り組みとして定着させることです。また、鎌倉のプロクリエイターとの連携を深め、子どもたちが取材・編集スキルをさらに磨ける機会を増やしたいと考えています。また、子ども達が、鎌倉の人、もの、ことに触れながら、多様な視点から鎌倉の魅力を発信できるようにしたいです。さらに、他の地域とも交流し、子ども同士が学び合えるネットワークを築くことも目指したいです。

お問い合わせ

所属課室:市民防災部地域のつながり課地域のつながり担当

鎌倉市御成町18-10 第3分庁舎1階

電話番号:0467-23-3000

メール:npo@city.kamakura.kanagawa.jp