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更新日:2024年6月28日
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岩手県平泉町から寄贈を受けた「中尊寺ハス」は、現在、源頼朝が平泉にあった中尊寺二階大堂を模して建立したとされる史跡永福寺跡で栽培しています。
中尊寺ハスは、平泉町に所在する中尊寺金色堂に安置された、奥州藤原氏4代泰衡公の首桶の中に納められていた種子を開花させたものです。
文治5年(1189年)に源頼朝が奥州合戦で奥州藤原氏を滅ぼした際、泰衡は斬首され、その首が中尊寺金色堂に納められました。
昭和25年(1950年)、金色堂の調査が行われた際、泰衡の首桶の中からハスの種子が発見され、そのうち5粒を、東京大学の大賀一郎博士が研究資料として持ち帰りました。
大賀博士の没後、ハスの種子は中尊寺に返還され、そのまま境内の宝物殿に保管されていましたが、平成5年(1993年)に発芽試験に成功し、約800年の時を経てよみがえったこのハスは「中尊寺ハス」と名付けられました。
鎌倉市では、鎌倉市制80周年記念事業の一環として、平成31年(2019年)4月9日に平泉町から中尊寺ハスの寄贈を受けました。800有余年の時を越え、かつては敵として戦った鎌倉と平泉との間で改めて和解を確認し、市町交流を進めていく証として、大切に栽培しています。
令和6年(2024年)は、6月28日に開花しました。
史跡永福寺跡の苑池の東側、橋跡のたもとで栽培しています。
史跡永福寺跡の概要、開場日・時間、アクセス方法、ご利用時のご注意などは、市ホームページの「史跡永福寺跡」ページをご覧ください。
所属課室:教育文化財部文化財課
鎌倉市御成町18-10 第4分庁舎1階
電話番号:0467-23-3000(代表)
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