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更新日:2023年9月4日

史跡永福寺跡

史跡永福寺跡は源頼朝が建立した寺院の跡です。発掘調査で発見された建物の基壇や苑池などを復元し、公開活用に向けた整備が終了した範囲を公開しています。

目次

史跡永福寺跡の歴史と発掘調査結果

史跡永福寺跡はJR鎌倉駅の北東約1.8km、鎌倉市二階堂字三堂ほかに所在する、源頼朝が建立した寺院の跡です。源義経、藤原泰衡など、頼朝の奥州攻めで亡くなった武将たちの鎮魂のため、平泉の中尊寺二階大堂等を模して建立され、建久5年(1194年)に二階堂・薬師堂・阿弥陀堂の三堂が完成しました。鎌倉幕府から手厚い保護を受けましたが、応永12年(1405年)に焼失し、以後は再建されませんでした。

薬師堂の発掘調査の写真

【薬師堂の発掘調査時の写真】

山林に囲まれた東西約100m、南北約200mの平坦地が寺の中心域と考えられ、その周囲の山林や谷戸も含め、約88,000平方メートルが史跡に指定されています。昭和58年度(1983年度)から平成8年度(1996年度)まで発掘調査が行われ、二階堂・薬師堂・阿弥陀堂の三堂を中心とする壮大な伽藍や庭園の存在が確認されました。

伽藍の配置は三堂が複廊を介して南北方向に一列に並び、両側の堂からはL字型の廊が付属し、中門・釣殿がつくられていました。こうした伽藍配置は他に例を見ないもので、当時の国内でも有数の規模を持つ寺院でした。東に向く堂の前には南北約200m、東西約40~70mの広大な苑池がつくられ、二階堂の前には橋が架けられていました。

史跡永福寺跡のご利用について

お知らせ

  • 永福寺跡内では、自転車、バイクの乗り入れが禁止されています。自転車、バイクで園内に入る際は、必ず押して通行するようしてください。また、草花が傷みますので、草地への自転車、バイクの駐輪はおやめください。無料の駐輪場をご利用ください。
  • 永福寺跡内での犬の放し飼い、フンの放置等は、他の来訪者の方のご迷惑となりますのでおやめください。

開場日・開場時間

開場日

次の1から3の場合を除き、毎日開場しています。

  1. 午前7時の時点で大雨洪水大雪等についての気象警報または注意報が発令されているとき。(前日等に発令されたものが午前7時時点で解除されていない場合も含みます。)
    終日閉場
  2. 開場時間内に上記の気象警報、注意報が発令されたとき。
    発令時点から開場時間終了まで閉場
  3. その他鎌倉市教育委員会が必要と認めたとき。
    →必要と認めた時間を閉場

開場時間

史跡永福寺跡の開場時間は季節により異なります。なお、開場時間内に大雨洪水大雪等についての気象警報または注意報が発令された場合は閉場します。

  • 4月から10月 午前9時から午後5時まで
  • 11月から3月 午前9時から午後4時30分まで

ご利用にあたっての注意

以下は、史跡永福寺跡内での禁止行為です。ご注意ください。なお、史跡を毀損する行為は文化財保護法に基づき、罰せられる場合があります。

  1. 史跡・施設を壊すこと。
  2. 植物を採ったり、傷つけたりするること。
  3. 鳥や魚を捕まえたり傷つけたりすること。
  4. 立ち入り禁止区域に入ること。
  5. 車や自転車で乗り入れること(鎌倉宮方面手前に指定駐輪場(無料)があります)。
  6. ごみを放置すること。
  7. タバコを吸うこと。

「AR永福寺」で、鎌倉時代の永福寺を体験

湘南工科大学長澤・井上研究室の技術により市と協働作成したスマートフォンアプリ「AR永福寺」を現地で公開しています。

お手持ちの端末にアプリをダウンロードのうえ、立ち上げたアプリ内のカメラで現地のAR看板にあるQRコードを読み取ると、画面に永福寺の復元CGが立ち上がります。

AR永福寺

ダウンロード方法

アプリケーションは、以下の方法でお手持ちの端末に無料ダウンロードできます。

  • 各ストアで「AR永福寺」と検索、または下記リンク先よりダウンロード。(現地以外でもダウンロードできます。)
  • 現地のAR看板にあるQRコードを読み込みダウンロード。

AR技術を使用したアプリケーションであるため、ARを展開するための機能「ARコア」の搭載された端末でのみご覧いただけます。(「ARコア」の搭載されていない端末では、ストアの検索結果に表示されません。)

「中尊寺ハス」を栽培中

往時、橋があった池のたもとで、岩手県平泉町から寄贈された「中尊寺ハス」を栽培しており、令和3年(2021年)6月に初めて開花しました。

「中尊寺ハス」の詳細については、「中尊寺ハスについて」(別ページへリンク)をご覧ください。

例年、中尊寺ハスは6月下旬~8月上旬にかけて開花します。開花の状況は、「中尊寺ハスについて」のページのほか、twitter(【鎌倉市】文化情報)でもお知らせしています。

西側尾根の散策路について

永福寺跡の西側尾根には散策路があります。散策路途中の展望台からは、復元整備した建物の基壇や苑池を一望することができます。

史跡永福寺跡を展望台から望む写真

散策路のうち、展望台頂上部から北側の区間は、路面の崩落のため当面の間通行止めとしています。散策路の経路や、通行可能な範囲は、地図(PDF:919KB)をご確認ください。

リーフレット

現地でお配りしているリーフレットは下記のリンクからもダウンロードできますので、ご活用ください。

永福寺跡パンフボタンMAP面

永福寺跡パンフボタン情報面

過去に配布していたリーフレットは以下のものです。

永福寺跡リーフレット

史跡永福寺跡へのアクセス方法

鎌倉駅からバス(乗車8分+徒歩5分程度)

JR鎌倉駅から「鎌倉宮(大塔宮)」行きバスを利用し終点「鎌倉宮(大塔宮)」で下車。バス停から鎌倉宮の横を通り徒歩5分ほどの左手が永福寺跡です。

鎌倉駅から徒歩(30分程度)

所在地:鎌倉市二階堂209

駐輪場があります

史跡永福寺跡には、開場時間中使用できる無料の駐輪場があります。下図のとおり、テニスコートの南側の空地が駐輪場です。

永福寺跡指定駐輪場マップ

永福寺跡には障がい者等用を除き駐車場はございません。障がい者等用駐車場をご利用の方は、事前に鎌倉市教育委員会文化財課あてにご連絡をお願いいたします(連絡先はこのページの最下部にあります)。

史跡永福寺跡で撮影等を行う場合

史跡永福寺跡で撮影等を行う場合は、国指定史跡永福寺跡条例及び国指定史跡永福寺跡条例施行規則に基づき事前に許可が必要となります。実際に撮影等の行為を実施する前に、必ず文化財課へご連絡ください。

関連リンク

 

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鎌倉市ホームページについて

お問い合わせ

所属課室:教育文化財部文化財課 

鎌倉市御成町18-10 第4分庁舎1階

電話番号:0467-23-3000(代表)

内線:2670

メール:bunkazai@city.kamakura.kanagawa.jp

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