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更新日:2026年4月2日
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扇湖山荘は、昭和9年(1934年)、製薬会社「ワカモト製薬」の創業者・長尾欽彌氏の別荘として建てられました。本館や茶室などの建物、庭園、そしてこれらを取り囲む自然環境が一体となって優れた風致景観を形成している施設です。その名は、杉木立の間から望む相模湾が、扇形をした湖のように見えたことに由来しています。
本館は、飛騨高山の民家を移築・改築したものです。建築家・大江新太郎らの設計によるもので、昭和戦前期の和風文化を画す代表的な大型遺構であり、類例が取り壊されていく中で、市内に現存する明治期以降の建築物として高い歴史的・文化的価値を有するものとされています。
茶室(伏見亭)は敷地の最も高い場所に位置し、明治時代に伏見宮別邸に建てられたものをそのまま移築したと伝えられる、由緒ある建物です。
庭園は、明治から昭和初期にかけて活躍した、近代日本庭園の先駆者として知られる7代目小川治兵衛(植治)とその弟子の岩城亘太郎の作とされています。アプローチの前庭、南側の洋風庭園、小規模な茶庭、伏見庭園の4つのエリアで構成されています。
長尾氏の別荘として使用された後は、「長尾美術館」や料亭「鎌倉園」を経て、昭和56年(1981年)に旧三和銀行(現三菱UFJ銀行)が取得。平成11年(1999年)まで研修所として使用された後、平成22年(2010年)10月に鎌倉市が寄附を受けました。
市では寄附を受けて以降、民間事業者の資金やノウハウを導入した利活用に取り組んでいます。このページでは、扇湖山荘の利活用に向けた取組状況についてお知らせします。
優先交渉権者である一般社団法人鎌倉ルネサンスと、基本契約の締結に向け、本館・伏見亭・庭園の整備方法や事業手法について約1年間にわたり協議を重ねてきました。
この間、土地測量や建物の環境調査、保存方針の検討などを実施し、広大な敷地の再生・整備と長期的な運営方法について検討を進めてきました。その結果、工事内容や必要資金、維持管理の考え方といった事業の骨格については共有が進んでいます。
一方で、技術、運営、資金面において、さらに整理・解決を要する課題も明らかとなりました。これらの課題を解消し、長期にわたり事業を着実に継続するための基盤を構築するには、更なる準備期間が必要であると判断し、令和8年度(2026年度)以降も協議を継続することとしました。
今後、協議を通じて事業の確実性が確認でき次第、基本契約を締結する予定です。このページで進捗をお知らせしながら、引き続き、利活用の実現に向け着実に取り組んでまいります。