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更新日:2023年1月17日

第1回ワーキンググループ議事概要

令和2年(2020年)9月8日(火曜日)に開催された、第1回ワーキンググループの議事概要は次のとおりです。

議事概要

1市民活動を支援するための基金の設置について

(1)どのようにすれば、当基金に市民等が興味を持ち、寄附していただけるか。

前提
・市民活動について何をやっているかわからないと寄附は集まらない。
・まずはNPOが社会にどういう貢献をしているか知ってもらわないと!
寄附層
・広く市民に寄附していただくのが一番だが、実際は「地域貢献に興味がある人」や「市民活動している人」が中心になるのではないか。
目的と効果の明示
・どのようなものに使うか、こういうことに使って欲しいなど、双方向で提示すると良い。
・目的と効果がわからないとお金は集まらない!
・使い道がわかると寄附しやすい。(写真などで魅力的に紹介)
その他
・スポンサー制度も考えられる。
・寄附する雰囲気を醸成することが必要(恩送り・恩返し)
・市の基金を獲得して、それを担保に民間の助成財団に応募するなど、この基金を軸として団体がやれることもサポートできれば良い。
・税制優遇や遺贈なども視野に入れる。

(2)寄附金の『活用メニュー』について

市民活動推進事業
・複数年度で実施したほうが効果のあるものがあるのではないか。
・スタートアップ支援は、単年度ではなく、3年程度の継続支援が必要。
・団体の成長や基盤強化のためのステップアップ支援は、団体のどのようなことに支援していくかが重要で、客観性のある診断や評価とセットで行ったほうがよい。
・相互提案協働事業は、その前提となる相互の課題を確認・理解する場を設ける必要がある。
・提案内容や事業計画によって必要な予算枠や事業期間を検討できるようにする柔軟な対応ができるような制度であること。
・スタートアップについては、金額が大きくてもどうやって使ったらよいかわからない状況になりうる。選別も難しい(労力がいる。)
・スタートアップでは、10万円から30万円が多い。
・ステップアップでは、100万円くらいだすところはあるだろう。
・スタートアップ、ステップアップをつくるかどうかから考えたほうが良いのではないか。
・支援の対象を考えたほうがよい。
・平塚市の市民活動推進補助金について
→入門、発展、組織基盤とコースが分かれている。
→入門コースは、趣味の範疇でやっていたのがグループになって、定期的に活動していくにあたって助成を申請するところがある。
→自治会町内会やまちづくりに取り組んでいる団体も対象であり、分野を横断したまちづくりに取り組むような団体にも助成ができるよう幅を広げている。
→入門・発展・組織基盤で鎌倉に必要なものについては、わかりやすさでいえば、入門編であろう。組織基盤はもっとも分かりにくい。
・藤沢市・横浜市も、スタートアップのニーズは高い。全国規模でやっている助成制度はあるが、中々受かるのが難しい。地域の助成金で実績を積んだうえで全国規模のものに申請するのが多いと思う。助成金に慣れるのが必要ではないか。
活動の場の支援
・公共施設の会議室・ホールなどの利用に際して、市民活動団体の使用料割引制度を設ける。
・市民活動団体が民間施設の会議室を借りた場合の使用料の補助・補填を行う。
・NPO・市民活動団体向けのシェアオフィス(または最長3年などの期間限定のインキュベーション)の設置または入居費用(初期費用のみ)の補助
人材バンクの運営費
・市民活動を支える個人サポーターへの活動費やサポーターを派遣する人材バンクの運営費に充てるのも良いのではないか。
・各分野の中間支援機能を持つNPO法人等に相談対応をしていただくための委託費用
・コミュニティ支援機能を持つ団体をNPOセンターのブランチ機能とするための委託費用
NPOのコンサルタント等による伴走支援
組織評価の仕組み(外部の評価システム活用の場合は、その補助金)
その他
・事業の選別にかかる基準を設けることは公金を支出する上で重要である。
・対象をどう選別するか、お金が集まって基金として成り立つのか、対象の決め方も変わってくると思う。
・神奈川県のボランタリー基金21は、参考になる。5ヵ年で継続的にやるべき事業と単年度で実施する事業など事業規模によって設定している。この制度にふさわしい団体のみ助成する。
・【どういう基金を目指すのか】
→1団体100万円くらいの支援をするのか。
→小口の助成を目指すのか。
→全て一緒にやるのは難しい。目標は基金の額によるのではないか。
・助成金に慣れることは非常に重要である。スタートしてその後つながらなくダメになってしまうことが多いので、それは無責任だという人もいる。スタートアップも応援しつつ良い事例があればステップアップも応援したい。相応しい団体がでるまでストックしておいてもよい。
・良い提案のところには、『最大ここまでできます』という仕組みがあればよいと思う。課題解決のための良い提案があればよいと思う。
・助成金を獲得することは、団体として育てられるという側面もあると思う。一回目よりも二回目!どうしたら助成金を取れるか考えるようになる。中間支援組織がつなぎやアドバイスができるようになれば良い。発展的なものに手助けできるように!

(3)寄附金の『集め方』について

たすけ愛文庫(平塚市)
寄附のあった本を一冊100円で販売し寄附する仕組み。
・ごみ袋の売り上げの何%を市民活動基金に入れることは可能か。
→実現可能かどうかは確認しないとわからないが、ごみ袋の有料化は焼却施設の建設等にあてるなど明確な目的があるので、現実的には難しいと思う。
・ふるさと納税に組み入れる。
→いくつかの寄附先があり、この基金に寄附していただけるかどうかは、どれだけ魅力的なものをつくれるかにかかっている。
・目的と成果をきちんと提案できるかにかかっている!
・将来的には、センターの会議室の使用料をとって基金に組み入れていくことも考えられる。
自動販売機の効果は
→横須賀市200万円程度、平塚市15万円前後、茅ヶ崎市数万円
鎌倉の企業に賛同してもらい、例えばお菓子を購入すると市民活動へ何%が寄附される等。
安定した寄附金収入がないと基金は難しいのではないか。

2民間施設の活用に向けた協力体制

(1)から(3)について、委員から報告。

(1)会議室

市民活動センターの会議室は、新型コロナウイルスの影響で人数が絞られている状況であり、会議ができる場の確保に向けて、調整している。民間施設の担当者には、割引制度を適用し、一カ月間程度キャンペーンのような形で実施できないか協議している。利用する人が多ければ、『市民活動団体割引』のような形で料金枠を設定し、使えるようにできないか検討している。

(2)発表の場

活動を表現する場・発表する場を探していたところ、民間施設の担当者と話す機会があり、地域の人とつながる場所にしたいということを言われ、我々が企画を提案することで、場を貸してもらえることになりそうである。本来は4月ころにできればと思っていたが、コロナの影響で、延期になっている。これから調整し、地域で活動している人たちのPRの場として活用できたらと思っている。

(3)小人数のミーティング

気軽に少人数で打ち合わせができる場として、鎌倉駅や大船駅周辺のカフェ等を活用できないか検討している。カフェであれば、ランチの時間は難しいと思うが、それ以外の時間帯で場所を提供してもらえないか交渉を始めたいと思っている。

(4)その他の活動の場について

・マンションの会議室やロビー、町内会館
→セキュリティーの問題もあるが、可能性はあると思う。
・自分の団体が管理している施設については、日曜日が空きとなっている。施設を貸すのに人を配置しなければいけないので、その人件費を負担できれば貸出も可能かもしれない。基金で使用料の補助があれば良いのではないか。
・社会福祉法人の社会貢献として、老人ホーム等では地域貢献できるような場の開放をいろいろな施設でやっていると思うが、市民活動団体が借りることはできるか。
→ロビーや一定の人が集まれるスペースはあると思う。現状、コロナの関係で人が入れない状況であるが、地域の方に使っていただけると思う。
・神社仏閣では、常にオープンというのは難しいが空いているときに使うなど仕組みをつくれば良いと思う。
・地域によっては、郵便局の会議室を使えるところもある。(特定郵便局は柔軟に貸してくれるかもしれない)
・香川県のこども食堂では、活動の場を提供しているケースがある。
・シニアマンションでは、会議をするとき場所だけを借りるのではなく、シニアで元気な方を巻き込んだ活動をすることも意味があるのではないか。

(5)その他

モデル事業をスタートさせて、一か所うまくいけば、それをアピールしていけば良い!

3今後のスケジュールについて

(1)市民活動を支援するための基金の設置について

今回のワーキングと事前意見結果をもとにたたき台を見直し、11月開催予定の推進委員会で報告する。

(2)民間施設の活用に向けた協力体制

委員から報告いただいたことを中心に、取り組みを進め、進捗状況を推進委員会で報告し、必要に応じて、意見を伺いたいと考えている。

(3)第2回ワーキングについて

次回は、9月25日(金曜日)18時00分~19時30分(オンライン会議)

第1回ワーキンググループ議事概要(PDF:411KB)

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