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更新日:2025年3月14日
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鎌倉市は、フェアトレード推進組織「鎌倉エシカルラボ」との協働による普及啓発や、「鎌倉市フェアトレード宣言」等を経て、令和7年(2025年)3月に国内7番目のフェアトレードタウンとして認定されました。
鎌倉市では、市民、企業と連携しながらフェアトレードを含むエシカル消費の普及啓発を積極的に行い、持続可能な社会の実現を目指しています。
コーヒーや紅茶、バナナやチョコレート。日常を彩るたくさんの食べ物が世界の国々から私たちの手に届けられています。それらを生産している国、人々のことを考えてみたことはありますか?
日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたり、生産する人の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっています。
生産者が美味しくて品質の良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証され、また自然環境にもやさしい配慮がなされる持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要です。
フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
フェアトレードタウンとは、行政、企業・商店、市民団体などが一体となってフェアトレードを推進する都市のことです。2000年にイギリスで誕生して以来、世界の約2200都市がフェアトレードタウンとして認定されています。
国内では、一般社団法人日本フェアトレード・フォーラムから熊本市、名古屋市、逗子市、浜松市、札幌市、いなべ市の6市が認定されています。
フェアトレードタウン運動が持続的に発展し、支持層が広がるよう、地域内のさまざまなセクターや分野の人々からなる推進組織が設立されている。
地域社会の中でフェアトレードへの関心と理解が高まるよう、さまざまなイベントやキャンペーンを繰り広げ、フェアトレード運動が新聞・テレビ・ラジオなどのメディアに取り上げられる。
地元の企業や団体(学校や市民組織)がフェアトレードに賛同し、組織の中でフェアトレード産品を積極的に利用するとともに、組織内外へのフェアトレードの普及に努めている。
地場の生産者や店舗、産業の活性化を含め、地域の経済や社会の活力が増し、絆(きずな)が強まるよう、地産地消やまちづくり、環境活動、障がい者支援等のコミュニティ活動と連携している。
多様なフェアトレード産品が地元の小売店や飲食店等で提供されている。フェアトレード産品にはFI(国際フェアトレードラベル機構/Fairtrade International)ラベル認証産品とWFTO(世界フェアトレード連盟)加盟団体の産品、それに地域の推進組織が適切と認めるフェアトレード団体の産品が含まれる。
地元議会がフェアトレードを支持する旨の決議を行うとともに、自治体の首長がフェアトレードを支持する旨を公式に表明し、自治体内へのフェアトレードの普及を図っている。
鎌倉市は、令和6年(2024年)10月29日に、フェアトレードを支持するとともに、市民や事業者と連携しながら、まちぐるみで推進することを宣言しました。宣言文は以下のとおりです。
私たちの生活を支える商品には、開発途上国で生産されているものも少なくありません。国際化や流通の発達は、私たちの生活を便利にする一方で、経済格差や環境問題、紛争などの国際課題を引き起こす要因ともなっています。
開発途上国の原料や製品を正当な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指すフェアトレードを推進することは、持続可能な社会の形成や国際課題の解決に貢献するものであり、市民憲章に「平和を信条とし、世界の国々との友好に努める」と掲げる鎌倉市の責務でもあります。
日々の消費行動は、世界の人々、社会、環境に影響を及ぼす選択であり、その影響をしっかり考え、行動することは、私たちの生活の質の向上につながるとともに、世界に誇れる鎌倉を次世代につないでいこうと願う私たちの役割です。
鎌倉市は、フェアトレードを支持するとともに、「一人の100歩より、100人の一歩が世界を変える」と信じ、市民や事業者と連携しながら、まちぐるみで推進することを宣言します。
令和6年(2024年)10月29日 鎌倉市長 松尾 崇
鎌倉市では、市民団体、事業者、行政等が一体となって、まちぐるみでフェアトレード(立場の弱い生産者の労働環境等に配慮された商品取引)の推進を図るフェアトレードタウンの認定を目指しており、フェアトレードの推進を目的としたイベント及び情報発信に対して補助金を交付します。
フェアトレードの推進を目的とするイベント事業、情報発信事業等
補助率:3分の1(上限20万円)
以下の書類を用意して、窓口に持参又はメールで提出してください。
事業が完了した際は、以下の書類を用意して、窓口に持参又はメールで提出してください。
立場の弱い生産者の労働環境などに配慮した取引である「フェアトレード」をまちぐるみで推進する「フェアトレードタウン」の認定を目指して、令和5年1月15日に安国論寺観音堂で「フェアトレードタウン鎌倉ゼロ次会」を開催しました。
詳細はイベントレポートをご覧ください。
鎌倉市のフェアトレードタウン認定及び継続を目指す市民等による推進組織です。
フェアトレードタウン認定団体です。