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更新日:2024年3月27日

鎌倉市市庁舎現在地利活用基本計画中間取りまとめ

令和4年度(2022年度)に策定した「鎌倉市市庁舎現在地利活用基本構想」の内容を踏まえ、導入機能、規模、事業手法等を整理した「鎌倉市市庁舎現在地利活用基本計画」の策定を進めています。

令和5年(2023年)8月時点の検討状況を「鎌倉市市庁舎現在地利活用基本計画中間取りまとめ」として取りまとめました。

鎌倉市市庁舎現在地利活用基本計画中間取りまとめ(PDF版)

鎌倉市市庁舎現在地利活用基本計画中間取りまとめ(WEB版)

 ビジョン -基本理念- ひらいて むすんで 知恵うむ “ふみくら”

鎌倉の拠点である市庁舎現在地は、手続や相談といった行政サービス機能や情報発信機能、鎌倉駅周辺にある公共施設(中央図書館、鎌倉生涯学習センター、市民活動(NPO)センター)を複合化し、これに民間機能も加わることで、鎌倉の拠点にふさわしい新たな価値を創出します。

市庁舎現在地は、誰もが気軽に利用でき、つどい、まなび、つながる、魅力あふれる居場所として新しく生まれ変わります。

ふみくら(文庫)とは

資料を整理して保管する建物を意味する言葉で、その起源は古く、奈良時代にさかのぼります。鎌倉時代には、武家文化における幕府等の資料を保管したものや御家人などの屋敷にも「ふみくら」が設けられており、書写などの活動も行われた場であったそうです。

先人から受け継いだ情報や知識が万人にひらかれ、多様性の視点で人・物・事の交流をむすび、まちや社会にいきる“知恵”を共創する場として、この拠点のビジョンを「ふみくら」と名付けました。

『ふみくら』の機能や活動のイメージ

『ふみくら』の機能や活動のイメージ
(PDF:1,510KB)

(注)配置や規模を表現したものではなくイメージイラストです

『ふみくら』のとある1日

9時30分

年配の女性

「行政手続・相談」スペースに行ってみよう。オンラインでもできるけど、丁寧に説明してくれるし、終わったら「閲覧(静読)」スペースで読みかけの本を楽しもう。

11時00分

子連れの女性

今日も子どもと一緒に行こう。同年代のお友達もできたみたいだし、私も子育ての悩みや楽しみを共有できるパパ友・ママ友ができて良かったぁ。駅の近くにあるのは助かるよね。

「キッズ」スペースでの絵本の読み聞かせイベントに参加してから家でも絵本を読む習慣がついたわ。

12時30分

若い男性会社員2人

天気が良い日は、同僚誘ってキッチンカーのお弁当で「広場」ランチがマイブーム。

「カフェ」もあるからコーヒーのテイクアウトもできて、これで午後の仕事も頑張るぞ。

14時00分

年配の女性2

今日は「ホール」で合唱の練習。少し早めに行って「ギャラリー」でも見ようかしら。

練習の後は皆でお茶しながら反省と発表会のチラシ作成。今日はデザインが得意な高校生が手伝ってくれるみたい。

15時30分

女子学生

テストが近いから、今日はクラスメイトと「学習」スペースでテスト勉強する約束。

集中できるし、分からないところは教えあえるから、テスト前は毎日のように通っちゃう。これでテスト対策もバッチリ!

17時00分

男子大学生

大学の課題で調べものがあったから「調査研究」スペースを使いに来たんだけど、気分転換に休憩してたら「ホール・発表」スペースの方から素敵な音楽が聞こえてきた。課題が終わらせたら、ちょっと行ってみようかな!

20時00分

男性の会社員

仕事帰りに「共創」スペースに寄っていこう。

地域にもっと関わってみたくて、この前参加した「鎌倉をもっと好きになるプロジェクト」は面白かったなぁ。今度は自分でもイベントを企画してみたいな。相談してみよう。

災害時

若い夫婦災害時には、市民・来訪者等の避難スペースとして機能します。日頃から周知を図るなど、市民の皆さんが緊急時にスムーズに避難できるようにします。

1.『ふみくら』で出来ること

ひらく

  • 書籍や歴史文化資料の収集・充実
  • 資料等の公開・提供
  • 市内にいきる豊富な知識・知恵(場・資料・人)の集積・可視化
  • 歴史・文化・観光情報の収集と発信
  • 様々なテーマのプログラム(講座やワークショップ)の実施 など

むすぶ

  • 様々な活動(市民、地域、個人、団体、企業など)の場の提供
  • 活動のネットワーク化
  • 活動に参加するきっかけづくり
  • 多様な主体が活動できる共創スペースの運営 など

知恵うむ

  • ひらく・むすぶからうまれた知恵をデジタル上に集積し可視化
  • 社会課題を解決し、暮らしを豊かにする新たなサービスやプロジェクトを創出するための支援
  • 地域活動や起業などの意識醸成 など

日常生活を支える

  • 一人ひとりに寄り添った相談や支援
  • 社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)に取り組むNPO等との連携
  • 情報リテラシーに関する研修、講座の開催
  • デジタルを体験する・楽しむ機会の提供
  • 行政手続きに関する支援
  • 災害時の対応 など

2.導入機能と施設規模

(1)本を読んだり学習したり、その日に合わせ自由に利用できる居心地の良いスペースを用意します(約2,800平方メートル)
…ひらく・むすぶ・知恵うむ

•閲覧スペース(静読、会話可能、グループ)、キッズスペース、若者(ヤングアダルト含む)スペース、学習スペース、調査研究スペース、近代史資料スペース、郷土資料スペース、朗読・録音室、書架、など

(2)地域活動やボランティア、趣味など様々な活動が出来るスペースを用意します(約2,400平方メートル)
…ひらく・むすぶ・知恵うむ

•共創スペース、市民活動スペース、ボランティアスペース、集会室(音楽室、和室、創作室、調理室など)、ホール(楽屋含む)、ギャラリー、歴史文化観光情報発信スペース、など

(3)安心して行政手続・相談ができる体制を整え、災害時にも備えます(約530平方メートル)
…日常生活を支える

•手続スペース、相談スペース、備蓄倉庫、書庫(歴史的公文書)

(4)階段やエレベーターなどの共用部分ほか(約2,660平方メートル)

(注)上記は公共部分に関する導入機能や施設規模で、このほかに民間機能が加わる予定です

3.災害時対応を考えた複合化施設としての利用

『ふみくら』の複合化イメージ

全体を一体的な空間として計画する

『ふみくら』の複合化イメージ

災害時の利用イメージ

災害時にはスペースを活用し、防災活動拠点や避難者対応ができるように計画する

災害時の利用イメージ

従来の複合化イメージ

各機能は基本的には独立し、共用部の統合により効率化が図られる

従来の複合化イメージ

4.行政サービス(手続・相談)の提供

現在の市役所1階で対応している主な手続や相談機能については、オンラインも活用しながら【A】~【C】のいずれかの方法で対応し、「できない手続きはない」状態を目指します。

A】【窓口スペース】
(5席×12平方メートル=60平方メートル)

対面相談(総合相談窓口)

窓口スペース

B】【個室ブース】
(5席×18平方メートル=90平方メートル)

オンラインで新庁舎の窓口と接続

個室ブース

【C】【手続スペース】
(10席×7.2平方メートル=72平方メートル)

オンライン

手続スペース

 

現在の市役所1階で対応している主な「手続・相談」例

  • 戸籍・住民票…証明書発行、転出入届など
  • …市税関係諸証明等の交付、納付に関する相談など
  • 子育て…児童手当、子育て相談など
  • 福祉…高齢者福祉、障害福祉に関する相談など
  • 環境…ごみ処理機購入費助成、転入時のごみの分け方・出し方案内など
  • 地域…地域活動支援、自治会・町内会の相談など
  • 総合相談…くらしと福祉の相談窓口のような生活に関わる相談など

《ワンストップ》

•コンシェルジュが、来庁された方のお話をお伺いし、意向に沿った手続・相談を提供できるように体制を整えます。

《社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)》

•オンラインに不慣れな方や初めての方にも、サポートスタッフが寄り添い、安心して手続・相談できるようにします。

《フレキシブルな対応》

•上記の【A】~【C】の席数につきましては、混雑状況を鑑みながら、席数を増減することで柔軟に対応します。

5.今後の主な検討事項

整備手法

  • 既存の市庁舎を活用する場合、さらなる耐震補強(補強のための壁を増やすなど)などが必要となり、建物内部の活用に制約が生じます。
  • 新築の場合は、自由度が増す反面、風致地区の高さ制限(10m、おおよそ2階建て)といった制約があります。
  • 新築に優位性があると考えていますが、既存の市庁舎を活用した民間提案も想定されることから、引き続きメリット・デメリットを比較し、検討していきます。

事業手法

  • 整備手法を整理しながら、PFI(民間が資金を調達し施設整備して、一体的に運営・維持管理を行い、市は民間に維持管理費等を支払う)やリース(民間が施設整備し、市は公共施設部分をリース契約で支払い利用する)など、最適な事業手法を検討していきます。

民間施設部分の機能

  • 事業者ヒアリングを通じて、民間の参入意欲や条件、参画を想定した際のサービス種別(飲食店、子育てサービス、コワーキング機能など)などをまとめていきます。

皆様へ

市民対話やイベント(ONEDAYPLAYPARK)、おしゃべり会(公共施設のあさって)などを通じ、たくさんのご意見やアイデアを頂戴し、誠にありがとうございました。ご意見やアイデアをもとに、この場所で、どのような過ごし方が望まれているのか、どのような機能が求められているのか、皆さまの想いを、基本計画としてまとめてまいります。(市庁舎現在地の利活用については、新庁舎の整備とともに平成27年3月に策定した鎌倉市公共施設再編計画に基づき検討を進めてきたものです)

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鎌倉市ホームページについて

お問い合わせ

所属課室:まちづくり計画部市街地整備課庁舎整備担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階

電話番号:0467-23-3000

メール:chousya-seibi@city.kamakura.kanagawa.jp

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