ホーム > くらし・環境 > 交通 > 鎌倉市交通計画検討委員会 > 歩行者尊重道路 > 小町大路(辻説法通り)
ページ番号:24972
更新日:2023年3月23日
ここから本文です。
歩行者尊重道路である小町大路では、平成30年8月から沿線住民の皆さまとともに、まち歩きやワークショップを通じて、歩行者の安全・安心な歩行環境を確保する安全対策を検討してきました。
その結果、次のとおり、路面標示等の安全対策を試行的に行い、その効果を検証していくこととしました。
①ソフトボラード
見通しが良く、スピードが出やすい区間において、電柱の対面にボラードを設置し、自動車が走行できる車道幅を限定(狭く)することで、自動車の速度抑制を図るものです。
②交差点着色
交差点部を明確にし、ドライバーに注意喚起を行うものです。
③④“立体に見える”路面標示
小町大路の南北の入口それぞれに「歩行者尊重」の文字を立体的に見えるように路面標示を行い、この道路が歩行者尊重道路であることをドライバーに訴えるものです。
また、「30km/時」を示す既存の路面標示の手前には、「思いやり」という文字を立体に見えるように路面標示を行い、30km/時の制限速度※を守って歩行者に配慮した走行となるようドライバーに促すものです。
※30km/時を超える交通事故では、歩行者の致死率が急激に上昇します。このため、生活道路において30km/時以下で走行することは、歩行者とドライバーの双方にとってメリットがあります。
鎌倉地域の生活道路の多くは歩道が整備されておらず、自動車と歩行者の通行が混在していることから、地域の方々と協働により歩行者の安全・安心な通行を確保する取組みを行う道路のことです。鎌倉地域の9路線を位置付け、安全対策を行うこととしました。歩行者尊重道路の安全対策は、それぞれの道路ごとに、「交通事故発生件数」「自動車走行速度」「ピーク時歩行者・自転車交通量」「ピーク時自動車交通量」の各項目について評価した結果を得点化し、その合計点を基に優先順位を決定し、順次実施することとしています(小町大路が優先順位第1位であったため、小町大路の整備に着手することといたしました)。
平成30年8月から沿線自治会長や沿線商店会長、沿線住民、鎌倉警察署、学識経験者等を交えたワークショップをこれまで3回実施し、計画案をまとめてきました。各回の内容は下記のとおりです。
参加者全員で小町大路を歩いて危険個所などを確認し、その後意見交換を行いました。
<第1回ワークショップの様子>
まち歩きを行い、問題点や気になる点をチェックしました。
まち歩きで挙げられた問題点や気になる点については、ワークショップの意見としてとりまとめました。
第1回ワークショップで整理した小町大路の問題点を基に、課題解決のための計画素案などを鎌倉市から提示し、意見交換を行いました。その中で、ハンプ等の設置候補地についても議論が交わされ、候補地に隣接する住民の方々の意向を確認することとなりました。
道路条件が設置に適さない、設置への近隣住民の理解が得られない、といった理由から、ハンプ等の設置が難しくなったことを鎌倉市から説明し、代わりに、電柱とボラードによる狭さくや着色等による交差点の注意喚起、イメージハンプ(路面標示)といった安全対策案を鎌倉市から提示し、意見交換を行いました。
その後、関係機関と安全対策の実施に向けた協議を行いました。この協議の中で、ピクトグラムを路面標示する案についても検討いたしましたが、歩行者に誤解を与えてしまい、かえって安全を損なうのではないか、といった意見があり、最終的に文字のみの路面標示として実施することといたしました。
内容:令和3年2~3月に実施した安全対策について
所属課室:まちづくり計画部都市計画課交通政策担当
鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階
電話番号:0467-61-3658
内線:2511