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更新日:2025年3月31日
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北鎌倉隧道の安全対策については、隧道整備の方策の検討を重ねてきましたが、平成27年度には「北鎌倉隧道安全対策等検証業務」を実施し、専門的かつ客観的な見地から道路通行の安全と通行機能の確保とともに、北鎌倉隧道の現状をできる限り保全する視点で検討し、「坑口補強+アーチ・パネル(透明型)工法」と「既往成果の開削案」の二つの隧道整備の方策(工法)の提案を受けました。鎌倉市では、この結果を踏まえ、同年8月に開削工法で安全対策工事を実施する方針を決定し、平成28年1月から工事に着手しました。
しかし、文化庁から、トンネルの歴史的価値の検証を行なうよう指導を受け、平成28年7月8日に鎌倉市文化財専門委員会に北鎌倉隧道が存する尾根の文化財的価値について意見を聴いたところ、「文化財的な価値がある。史跡指定を目指すべきである。」との意見であったことから、開削工事を中止し、工法の見直しを行うこととしました。
本業務では、将来の史跡の指定(拡大)を見据え、専門的かつ客観的な見地から、北鎌倉隧道が存する尾根(以下「尾根」という。)の文化財的価値の確認と保全方針等の検討を行い。さらに、この方針に基づき、北鎌倉隧道が存する道路の通行の安全と文化財的価値の保全の両立について検討を行い、道路の通行機能が確保でき、実現性のある隧道整備の方策(工法)を検討することを目的とします。
また、市では通行の安全が確保できないため、当該道路を平成27年4月28日から通行禁止としているが、既に通行止めから約1年半が経過しているため、仮設隧道の整備の検討を行うものです。